一瞬のうちに終わっている
さて、あとは手術室に行くだけ。自分の足で歩いて行くよう促され、そのまま手術スタッフに挨拶して手術台に。麻酔科医から「では麻酔を入れます。ちょっと気持ち悪くなりますが、気づいた時は終わってますよ」と声をかけられると、本当にちょっと気持ち悪くなった。
次の瞬間、気づいたら手術は終わっていて病棟のベッドに寝かされていた。全身麻酔、おそるべし!
目覚めたらこれで終わり…、ではない。まだ意識は朦朧としているし、抗生物質などの点滴、尿カテーテルも入っている。半日ほどこのまま寝ているよう指示され、その後ようやく尿カテーテルを取ってもらい、無事解放。
そうこうしているうちに、担当看護師が手術で取り出した胆嚢内の石を持ってきてくれた。真っ黒でいかにも狂暴そうな石である。
気になる費用と術後
退院日、病院からの請求書明細を見ると、保険点数は約7万点。つまり70万円ほどが今回の総額となり、自己負担分30%で単純計算すると支払額は21万円。かなり高額となるものの、高額療養費の制度を使えば実質1/2~1/3程度になる。
術後、入浴と飲酒の許可が出たのは1週間後。胆嚢を取っているので、脂っこいものをたくさん食べるともたれるかもとの話もあったが、筆者は今のところ何も問題なし。術前と同じような食生活をしていても、不快に思うことはない。個人の差が大きいと思われる。
文・写真/西内義雄
医療・保健ジャーナリスト