「休息」の上手な取り方
草川さんによれば、休息と休養はどちらも必要だという。まずは休息の必要性と上手な取り方を教えてもらった。
休息の必要性
「まったく休息を入れずに長時間の作業をしていると、ミスが増え、効率も落ちていきます。また交感神経が上がりっぱなしになってしまうため、仕事を終えて家に帰った後も、仕事モードからなかなか切り替えられなくなるほか、時には睡眠障害の原因になる場合もあります。
長時間の連続作業にならないように、適度な頻度で休息を入れることで、仕事の効率を上げ、交感神経の亢進過剰を防ぐことができます」
休息の取り方
「例えば、公務員の間では法令で定められた昼休みなどの時間に加えて、『4時間の仕事で、15分の休息時間を設ける』としている職場も多いそうです。
4時間働いたら15分休むというのは、人間の集中力を考えると、仕事の生産性の観点からも、とても合理的だと思います。
休息を取る制度がない職場でも、自分の集中力のオン/オフの目安として『4時間集中したら、15分休息』、『トイレに行ったら、必ず鏡の前で深呼吸と背伸びをする』のように、『○○したら、必ず△△をする』と“一息つく”頻度やルールを決めて、習慣として取り入れるといいと思います」
「休養」の上手な取り方
草川さんによれば、休息だけでなく休養も大切だという。
休養の必要性
「休養は、気力と体力をチャージし、明日からの仕事や勉強をさらに充実させるためには欠かせません。普段の短い休息だけでは、完全に疲れが取れないことも。使った分は、心身共にきちんと充電することが必要です」
休養の取り方
「チャージする方法は人それぞれなので、『わたしの場合は○○すると、肉体や心が満たされるな』という、自分に合った充電法を“いくつか”知っておくことがとても大事です。例えば、次のような休養方法があります。
・たっぷり睡眠をとる。
・スポーツで汗を流してスッキリする。
・子供と一緒に遊んで笑い合い、満たされる。
・時には家族や友人と離れて、自分の趣味に没頭する。
・飼い犬を抱っこしてほおずりする。
・マッサージや温泉で癒される。
単にダラダラ休むというよりは、自分に合った気力・体力のチャージの仕方を見つけて、積極的にそれを行いましょう」