贅沢とはなんでしょうか。高いものを買うこと? なるほど、そうかもしれません。とんでもなく高いペンや、高級ブランドの、本革のノートカバー。そういったものはたしかに贅沢です。
でも、贅沢って、お金の問題だけじゃない気もするんです。いえ、高いものを買うことも含めて、「あまり必要じゃないところにこだわる」のが贅沢じゃないでしょうか。たとえば、普段は見えない、ペンケースの内側が美しい文房具を選ぶとか……。
■見えないところにこだわる贅沢
iqmiTOKYOのペンケースは、その意味でとても贅沢な文房具です。開けると、内側の木目模様が姿を現すからです。
中の模様は、開けたときしか見えません。そういうところに凝るのは、贅沢だと思いませんか? 自分のためだけに用意された模様、という感じがするではないですか。
もっとも、このペンケースは、中の模様を覗いても十分贅沢です。形がちょっと面白いですね。このようなレザーのペンケースは、三角柱型が多いんですが、ねじれているんですよ、これは。
そこに、斜めについたファスナー。開けると、角度によって形が変わるんです。これも贅沢ですね。どのカラーでも外側はとても発色がよいのですが、対照的に、内側は暗めで、落ち着いています。そこからちらっと覗く独特の木目模様……。これを贅沢と言わずして、なんといえばいいのでしょうか。
文/菅 未里
構成/佐藤 喬 撮影/干川 修