具体的にどうすればよいのかと言うと、「後ろ向きの手のひらを90度回転し、前に向けて歩く」。
まさに、これだけ。名付けて「こりとりウォーク」という。
この歩き方を習慣化するだけで、大半の肩こりはウソのように軽快してゆくという。
実際、来院した20年来の肩こり持ちの女性が、「こりとりウォーク」を実践してみたところ、ほんの1か月で「肩がこるって、どんな感じか思い出せない」と喜びの声をあげるほど良くなるなど、実例は枚挙に暇がない。
肩こりのみならず、猫背、腰痛、頭痛、顎関節症などの身体トラブルや、自律神経の乱れからくる心の不調までもが解決したという報告も寄せられ、このメソッドを考案した宮腰氏自身が驚くくらいだという。
この「こりとりウォーク」、最初のうちは違和感がある(なんとかく恥ずかしさも感じる)かもしれないが、続けるとすぐに馴染んでいくので、「続かないのでは?」という心配はいらない。
片方の手がバッグや買い物袋でふさがっている時は、一定の時間を決めて交互に持ち替えながら歩くとよい。
「こりとりウォーク」の効果をさらに確かなものとする「こりとりウォーク・モアベター」や「こりとりウォーク・スペシャリスト」という応用メソッドもあり、それらについては、宮腰氏の著書『1日10分歩き方を変えるだけでしつこい肩こりが消える本』(サンマーク出版)で解説されている。
最速で肩こりを治したい人は、本書はお勧めの一冊である。
『1日10分歩き方を変えるだけでしつこい肩こりが消える本』
文/鈴木拓也
老舗翻訳会社の役員をスピンオフして、フリーライター兼ボードゲーム制作者に。英語圏のトレンドやプロダクトを紹介するのが得意。
構成/メンズビューティー編集部