■連載/メンズビューティー通信
多くの日本人を悩ましている肩のこり。
マッサージやカイロプラクティックに通っても一時的に良くなるだけで、「肩こりとは、一生付き合っていくもの」と、諦めかけている人も多いのではないだろうか。
そうしたガンコな肩こり持ちであっても、お金もかけず、手間もかけずに、完治に導くセルフメソッドを提唱するのが、整体院「骨と筋」の代表を務める宮腰圭整体師。
宮腰氏は、多くの人が頼るマッサージは、肩こりを治すという目的では、あまり効果はないと言う。
なぜなら、肩こりの大半は肩の筋肉に原因があるわけでなく、背骨と肩甲骨に問題があるからだとする。
これらの骨が正しい位置にないため、周辺の筋肉や血管が不必要に伸ばされて「こった」感じになる。
それを「イタ気持ちイイ」感じにマッサージしてもらっても、筋肉が硬くなるだけ。
むしろ悪化することもあるという。
宮腰氏がこれまで4万人近い来院者を診てきて気づいたのは、肩こりの人のほとんどは、「直立で立ったときに、手のひらが後ろを向いている」という事実であったが、これが諸悪の根源なのだという。
手のひらが後ろ(=手の甲が前)のまま歩くと、肘や肩に内向きにひねって回転するような力が加えられる。
これが長年の習慣で続くと、肩甲骨の位置がずれ、常に肩が張った状態になり、血流が悪くなって、肩こりが始まる。
逆に言えば、この「手のひらが後ろ」で歩くクセを改めれば、今まで内向きにひねられ気味だった、腕から肩にかけての力が逆に外向きへと変わる。
やがて、肩甲骨の位置が正常に戻り、肩こりが治ってゆくという。