日本人は野菜不足といわれる中、忙しいビジネスパーソンにとって特に不足ぎみになりがちだ。ぜひ取り入れたいが、自分にとって効率的な野菜選びをしたいものだ。
そこで、ビジネスパーソンにとって嬉しい、疲れやストレスにいい野菜を管理栄養士のシニア野菜ソムリエに聞いてみた。また、それらの野菜を忙しい日々でも簡単に取り入れる方法も合わせてチェックしておこう。
■疲れにいい栄養素と野菜
今回、疲れとストレスにいい野菜を教えてくれたのは、管理栄養士でシニア野菜ソムリエの岸村康代さんだ。まずは疲れにいい野菜の栄養素と手軽な取り入れ方を教えてもらった。
●ビタミンCなどの抗酸化成分
「疲れの原因の一つは、活性酸素。活性酸素の害から身を守るために必要なビタミンCなどの抗酸化成分をたっぷりとることがポイントです。この季節なら、ほうれん草、ブロッコリー、キャベツなど。手軽に取れるものなら、ブロッコリースプラウトがおすすめです」
【おすすめ野菜】
ほうれん草、ブロッコリー、キャベツ、ブロッコリースプラウト、豆苗
【手軽な取り入れ方】
「ほうれん草やブロッコリーなどに多く含まれるビタミンCは、水溶性ビタミンなので食べても摂取するとすぐに排出されてしまいます。こまめに、できれば毎食補うのがおすすめです。冷凍ほうれん草やブロッコリーを凍ったままスープに入れたり炒めたりすると、簡単かつ、栄養も無駄なく摂ることができます」
「ブロッコリースプラウトや豆苗などは、ハサミなどでカットしたり、ちぎったりして、サラダなどにトッピングすれば、手軽に摂ることができます」
●ビタミンB1などのビタミンB群
「エネルギーを効率よく生み出すためにも欠かせないビタミンB1をはじめとするビタミンB群も疲労回復には欠かせません。糖質中心の食事になる人やお酒を飲む人もビタミンB1が消耗しやすいので、そんな人こそ補給することが大切。枝豆やにんにくなどに多く含まれています」
【おすすめ野菜】
枝豆、にんにく
【取り入れ方】
「枝豆などはコンビニなどでも手軽に手に入りやすいので、おやつやおつまみにプラスしてみましょう」