オンキヨーは1月9日より、米国ネバダ州・ラスベガス市にて開催されたCES(Consumer Electronics Show) 2018に、Onkyo/Pioneer 両ブランドのAI 関連製品、新技術、さらには、他社とのコラボレーション製品などを出展した。
なかでも注目は独自のAI「Onkyo AI」に対応させた、新開発のAI スマートウェアラブル『VC-NX01(仮称)』だ。同社では、長年培ってきた音に関する技術とAI を結び付けることにより、音で生活を豊かにする提案を続けており、昨年には、欧米及び日本にてAI 対応スマートスピーカーの販売を開始している。 今回発表された『VC-NX01』は音とAI の融合を“身につける”形で実現する、これまでに無い新しいタイプのAI 対応製品として開発されたものだ。
機能面では2017 年1 月にグローバルパートナーシップを発表したSound Hound 社の対話型音声対応知能「HOUNDIFY」を活用した独自のAI「Onkyo AI」に対応させているほか、オンキヨーの技術の結集により、身につけて話すだけで、どこでも快適に音楽再生やAI との対話を楽しめるスタイルを実現しているという。
その特徴としては、首元センサーによる起動システムを導入。身に付けるだけ、話すだけで自動的に電源ONとなるなど、完全なハンズフリーを実現している。そして『VC-NX01』からの音楽、音声と周囲の音を両立させる新技術を搭載。音を耳元に集中させることで、AI アシスタントの音声を聞き取りやすく、周囲の喧騒音に関わ らず音楽を快適に楽しめ、かつ、周囲の音も聞こえる安心感も提供していく。
そしてSound Hound 社の対話型音声対応知能「HOUNDIFY」を活用した、開発中の独自AI を搭載。通常のスマートスピーカーでも行なわれる、質問の応答や音楽再生に加え、アシスタントの音声を選択できる「Onkyo Voice」機能を装備。好みの声のアシスタントへ設定が行なえる。
この「Onkyo Voice」とは、東芝デジタルソリューションズが提供するコミュニケーションAI「RECAIUS」の音声合成技術と、同社の音声入出力に関する技術を組み合わせて開発された音声アプリケーションだ。時間・位置・ユーザー特性を組み合わせ、シーンに合わせたおすすめアプリと自動連動して、さまざまなサービスを提供。音声による、複数キーワードでの絞り込み検索が可能で、質問を繰り返すことで、探し出したい答えに近づくことができるといった特徴を持つ。