この種の製品は、昨年あたりからいくつか出回っていたが、デザインや効果の面で正直難があった。そうした諸々の課題を払しょくしたことが大きな需要を喚起し、市価は2万1384円とやや割高感がありながら、Makuakeでは50万円の目標額に対し700万円超(10月11日時点)の大成功を収めている。
『アイブルエアビーダ』のメーカーは、台湾のウェアラブルデバイス開発・製造のIBLE TECHNOLOGY社。これを、女性向けアクセサリーの開発・販売を主業とする萬祥(株)が輸入販売する。発売予定は2017年11月であるが、10月下旬までクラウドファンディングのMakuakeで先行予約キャンペーンを実施している。
『アイブルエアビーダ』は、本当の意味で実用性のある、最初のウェアラブル空気清浄機には違いないが、女性向けを意識したかのようなデザインに、男性は抵抗を感じるだろう。両端部をシャツで隠すと効果は減退するだろうから、外に出す必要があるが、これを身につけて外出するのは、ちょっと勇気が要る。今後は、男性向けのクールなデザインの製品が望まれよう。
文/鈴木拓也
老舗翻訳会社の役員をスピンオフして、フリーライター兼ボードゲーム制作者に。英語圏のトレンドやプロダクトを紹介するのが得意。
※記事内のデータ等については取材時のものです。