空気清浄機の世界にも、ついにウェアラブルの時代が到来した。今回紹介する『アイブルエアビーダ』(ible Airvida)は、必ずしも世界初ではないが、外観、性能、重さの3要素をクリアしたという意味では、最初の本格的なウェアラブル空気清浄機となる。
本製品は、二股にわかれたヘッドセットを連想させるデバイス。USBで充電したら、首にかけるだけ。金属の両端部から発生するマイナスイオンが、顔の周囲を漂う花粉、PM 2.5、副流煙といった有害微粒子や細菌に付着して重たくし、地面に落とす。そして、ホルムアルデヒドのような、シックハウス症候群をもたらす物質は分解して無害化するというのが、空気清浄の仕組みとなっている。開発時の実験では、PM 2.5とホルムアルデヒドは99.9%、細菌は96.8%の除去率をはじき出したという。
空気のこもった会議室や満員の電車など、密閉された空間だとその効果は最大限に発揮されるが、野外でも風が強くなければ、それなりの効果はあるという。フル充電しておけば32時間使え、慢性の花粉症の人には、特に力強い味方となりそうだ。なお、通常の空気清浄機であれば必須のフィルター交換といった消耗品の取り換えはなく、定期的に清掃するだけでOK。自重70gで無音設計なので、重さや音にも煩わされずに長く使える。