●『ぬるだけで脳と心が元気になる! マンダラぬり絵』シリーズ(主婦の友社)
精神科医の和田秀樹医師が監修し、前衛画家のサガキ・ケイタが作画を担当したぬり絵集。マンダラ画をモチーフとした白絵が、数十点掲載されている。こちらは脳の老化防止と認知症予防に特化しており、普段使っていない脳を刺激し、前頭葉の血流を活発化することで、効果が発揮されるよう工夫がこらされている。
●『世界一美しい数学塗り絵』(化学同人)
数学をテーマにした著書や科学番組の司会として有名なアレックス・べロスと、数学アーティストのエドマンド・ハリスの共著のぬり絵集で、日本語版は数学者の秋山仁教授が翻訳を担当している。ボロノイ図、フラクタル、黄金長方形といった幾何学模様のオンパレードで、右ページに幾何学模様の白絵、左ページにその解説という構成になっている。数学の世界に対する興味を呼び起こすだけでなく、洞察力、想像力、集中力が培われるという。
●『幸せに導く タロットぬり絵』(メイツ出版)
タロットセラピストの片岡れいこと吉田ルナの共著で、タロットカードの中でもアート性にあふれた原画が22枚収録されている。各白絵の隣のページに説明された「開運ワーク」をしてから塗り始めることで、創造性や直観力などの潜在能力を活性化し、幸運な出来事を招来するという。また、アートセラピーの見地から、色彩が持つ意味などの解説も充実している。
いずれのぬり絵集も、画材は問わず、色鉛筆、絵具、カラーボールペン、クレヨンなど好きなものを使ってよい。ただ初心者のうちは、色鉛筆が無難。ちなみに筆者は、「トンボの12色ミニ色鉛筆」(鉛筆削りも付属)を使っている。短いので持ち運びしやすく、カフェでぬり絵したいときに便利。
文/鈴木拓也
老舗翻訳会社の役員をスピンオフして、フリーライター兼ボードゲーム制作者に。英語圏のトレンドやプロダクトを紹介するのが得意。
※記事内のデータ等については取材時のものです。