A4サイズというのは一般的に用いられる用紙のサイズであるので、必然的に持ち歩く機会が増える。そこで考えるのは、鞄の中に入れた時にシワにしたくないということだが、A4の大きさのままだと鞄の中に邪魔になってしまう。そこで折りたたんで収納するファイルの出番になるのだが、文房具店で販売されているものはいかにも文房具という感じでどうにも好きになれなかった。
そんな時に知ったのが「コンテフォルダ」というモノの存在だ。私はエキストラで撮影現場を訪れることがあるのだが、そこで撮影スタッフの方々がコンテ(撮影用のカット割りが書かれた数ページの台本のようなもの)を入れるのに、見慣れない革製のケースを使っていることに気がついた。後々調べてみるとこの「コンテフォルダ」、映像業界では広く使われているものらしい。今回はコンテフォルダの1つである『PortaPapel』を購入してみたので、使用感も交えて紹介していこう。映像業界の人はもちろん、A4サイズの書類を携帯するケースを探している人にもお勧めしたいケースだ。
■『PortaPapel』とは?
『PortaPapel』は「HIGHFIVE」が販売しているコンテフォルダである。
「HIGHFIVE」は映像業界向けの製品を製造販売している企業とのことで、ここで販売されているものは実際にプロの人間も使っていることが推測される。コンテフォルダとは冒頭で触れたようにA4サイズのコンテを3つ折りにして収納するケースで、ケースごと中のコンテを閉じたり開いたりできるので、撮影現場で頻繁にポケットから出し入れするコンテには非常に向いている製品という印象だ。
■『PortaPapel』の特徴
◆本革製の味わいのあるデザイン
文房具店で販売されている製品との1番の違いはここではないかと思うし、私がこの製品の購入を決めた理由もここにある。『PortaPapel』ではイタリア製の本革が用いられており、畳まれた見た目は財布や手帳と変わらない。
また、この製品には閉じた際に留めるボタン等が一切ないのも特徴だ。
「それでは不便では?」と思うかもしれないが、頻繁に開け閉じするケースで余分なステップとなるボタンは不要というのが私の考えだ。また、ボタン等があることでポケットに入れる際の引っ掛かりが生じることもこの製品なら避けられる。