今、スーパーに行って気がつくのが1000円以下のワインの品揃えの多さ。実は、味も格段においしくなっているんです。
◎チリワインが切り開いた格安ブーム
格安ワインブームの火付け役といえば、チリワイン。黒船的存在の『サンライズ』シリーズがスーパーやコンビニの棚にずらりと並び、その安さと旨さで一躍ブレークした。
その後も『コノスル』などの高コスパワインが市場を席巻、今やワインの国別輸入量でフランスを抜き、1位を誇る。
「チリなど新世界の台頭で、近年は欧州の伝統国も低価格市場に参入して、選択肢が拡大。その相乗効果で全体的に品質がレベルアップした点も見逃せません」(『京橋ワイン』山田一幸さん)
中には〝ワイン界の帝王〟お墨付きの掘り出し物も。安旨ワインの実力をお試しあれ!
【赤ワイン Best 3】
■グイグイ飲んでも疲れない、気軽な赤
『グラディウムテンプラニーリョホーベン』(スペイン)¥900
テンプラニーリョ100%。「果実に丸みがあって、なめらか。バランスがよく、サクサクと飲み進めます。赤ワインの濃さが苦手な人にもおすすめです」(白土さん)
■あの〝帝王〟が激賞する超お値打ちワイン
世界屈指のワイン批評家R・パーカー氏が90点を献上。「高地で育ったぶどうモナストレルはさらりと飲みやすい。飲み始めは14℃前後がベストです」(山田さん)
■情熱と穏やかさを併せ持つ魅惑のシラー
「ラベルのチェロには二重人格のような性質があるそう。シラーならではのしっかりした果実味と、きれいなタンニン。二面性のバランスが絶妙です」(竹内さん)