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重さ650gでバランス駆動対応!MASS-Koboの最強ポタアン『model404』

2018.01.07

■中低域に馬力があって広々とした音場が感じられる音

バランス接続と言えば、S/N感が良く、繊細な響きが再現され、音の消え際まで美しい、というイメージがある。それはそのままAKシリーズの音の特徴にも当てはまる。これに対してはマス工房のヘッドホンアンプはプロのモニター用なので、色付けがなくワイドレンジでレスポンスがいい音である。これはバランス接続でもアンバランス接続でも変わらない。音楽全体を俯瞰するような音場感と目の前で楽器が鳴っているような音像のリアリティは両立しないような気がしていたが、『model404』はその常識をくつがえしてくれた。PHILIPS『Fedelio X1』を接続するとあきらかに低音過多、高音もグイグイ出て来て、このヘッドホン、ドンシャリ型だったのかと思うほどだ。これが電池駆動とは思えない馬力が出ている。さすがZENNHEISER『HD800』も鳴らし切ると豪語するだけのことはある。

今度はバランス駆動にして、FitEar『MH334』をORBのバランス用リケーブル『Clear force FitEar 2.5φ Balanced』で聴いてみよう。SHANTI「BORON TO SING/Killing me Softly With His Song」(96kHz/24bit)のSHANTIのボーカルが力強い。バックのギターもいつになく力強い。この時点ではバランス駆動の良さは分からないが、接続を変更してアンバランスにすると、あ、やっぱりバランスの方がいいと気付くのである。まあ、逆にそれぐらいの差しかないとも言えるが、趣味の世界は細かい違いにこだわって追求していくものなので仕方がない。コスパという面から言えばバランス化はとても効率の悪い方法なのだ。『model404』にはアンバランス入力でバランス出力、またはバランス入力してアンバランス出力にも対応しているが、この方法を使えば当然ながら音質は低下する。


モバイル運用に備えて、オヤイデ『ポタぴたシート ストロング』とシリコンバンドを入手した。ポタぴたシートを使えばプレーヤーとポタアンをピッタリ固定できる。シリコンバンドは保険としてかけておく。


完成したモバイルバージョン。主な用途は「ヘッドホン祭」、「ポタ研」と「ポタフェス」の試聴用である。

■『model404』は無色透明だが個性的だ

MASS-Kobo『model404』はバランスでもアンバランスでも、接続したヘッドホンやイヤホンをグイグイドライブするヘッドホンアンプである。私はイヤホンなんてハイレゾプレーヤーに接続して聴くように設計されてるわけだから、それで聴くのがベストだと思っていたが大間違いだった。どんなに高級なポータブルプレーヤーでもイヤホンの実力を100%引き出すのは難しい。できればヘッドホンアンプを使った方がいいのだ。もちろんポタアンより、据え置き型の方がいいのだが、どんどん話が大きくなってしまうので、『model404』をデスクトップで使うというのが現実的な選択と言えるだろう。結局は音の虜になってモバイルでも使うはめになるかもしれないが、そこは自己責任ということで。

写真・文/ゴン川野

オーディオ生活40年、SONY『スカイセンサー5500』で音に目覚め、長岡式スピーカーの自作に励む。高校時代に150Lのバスレフスピーカーを自作。その後、「FMレコパル」と「サウンドレコパル」で執筆後、本誌ライターに。バブル期の収入は全てオーディオに注ぎ込んだ。PC Audio Labもよろしく!

■連載/ゴン川野のPC Audio Lab

※記事内のデータ等については取材時のものです。

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