夕食抜きの問題
柏原氏は「夕食はどんなに遅くなっても抜かない」のが大事だという。これは夜寝ているときが、新陳代謝が一番活発で、新たな細胞が作られるから。ただ、寝る3時間前までに摂っておかないと、胃の中に食べ物が入ったまま眠ることになって、胃の負担が大きくなる。3時間前が難しいときは、油やたんぱく質の多いおかずは控え目にして、負担を減らすようにする。
遅い時間に飲み会があって、おかず中心になるときは、手前の昼食はおかずなし(ごはん+味噌汁の一汁一菜)にしてバランスをとるとよい。
柏原氏は、20年以上にわたり様々な食事法の効果を検証して、行き着いた結論は、もっとも身近にあるごはんと味噌汁を1日3食きちんと食べることだったという。その正しさは、これまで食事相談を受けた約4万人の成功体験に生かされている。多忙でつい食事を抜きがちな人や、「一食抜きダイエット」を実践してリバウンドに悩んでいる人は、まずは1日3食の食習慣を励行してみてはいかがだろう。
協力/柏原ゆきよ
管理栄養士、一般社団法人日本健康食育協会代表理事、一般社団法人食アスリート協会副代表理事、一般社団法人日本こども成育協会アドバイザー。フィットネスクラブでのアスリートへの食のサポートや、美容系ベンチャー企業の立ち上げ、企業の健康管理に携わり、サプリメントメーカーの役員を経て、「ごはんの食べ方で人生が変わる」ことを実感。しっかり食べておなかからやせる食事法を体系化して2007年に起業。2008年より定食チェーン大戸屋の食育プロジェクトを推進。2011年には日本健康食育協会を設立。女優やモデル、トップアスリートへの食事指導、介護食アドバイス、妊娠力をあげる食事、キッズ食育など、幅広い分野で食を通じたサポートを実施するなど、多方面で活躍中。
文/鈴木拓也
老舗翻訳会社の役員をスピンオフして、フリーライター兼ボードゲーム制作者に。英語圏のトレンドやプロダクトを紹介するのが得意。
構成/メンズビューティー編集部
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