アンチエイジングドクターとして知られ、多方面で活躍中の日比野佐和子医師。テレビなどで見る姿とは裏腹に、クリニックを開業した2013年当時は、体重が71kgあったという。「顔はパンパンで二重あご、着ている白衣はLサイズで、それもピッチピチ」だったというから、まさに医者の不養生の典型。多忙で自分のことにかまう余裕はまったくなかったが、メディアで取り上げられるようになって「これはいけない」と一念発起し、1年で15kgの減量(71kg→56kg)に成功、ついでに現在の体重は52kg、肌年齢は22歳だというから驚き。
今回は、リバウンドなしで確実に痩せられる日比野医師のダイエット法のエッセンスを、新刊『39種類のダイエットに失敗した46歳のデブな女医はなぜ1年間で15kg痩せられたのか?』(マガジンハウス)をベースに、かいつまんで紹介したい。
●「痩せる食事」=「自炊」
痩せにくい「魔の年代」といわれるアラフォーでも、キレイに痩せられるポイントは、食事とストレッチのみ。この2点さえきっちり押さえておけば大丈夫だという。
とりわけ食事は大事で、自炊がおすすめ。自分で調理をすることで、太る原因となる食材・食べ方を回避できる。
特に避けたいのは、化学調味料。インスタント食品やレンジでチンしてすぐ食べられるものは、化学調味料がふんだんに使われている。こうした食品は、消化に時間がかかって、代謝が落ち、肥満体質になりやすい。これをやめて自炊に切り替えるだけでも、体質が変わってゆくとする。
●白い炭水化物は「茶色」に変える
白米、白パン、麺類といった白い炭水化物は、食べると血糖値が上がるスピードが速い。上がった血糖値は、膵臓から分泌されるインスリンが下げてくれるが、同時に脂肪をためこむ作用があって、太る体質へまっしぐら。
そこで、白い炭水化物は極力、玄米や全粒粉パンなど茶色い炭水化物へと切り替える。玄米については、炊飯が簡単で胃の負担が少ない『ロウカット玄米』が、おすすめとのこと。