最近のアンケート調査によれば、テレビの占いコーナーやおみくじを含めて、占いを見る人は2人に1人、直接占い師の鑑定を受けた人は4人に1人の割合でいるという。
朝番組の星座ランキングといった軽いものは別として、「占いは人生に影響を与えるパワフルなツール」であり、もっと有効活用の余地があると唱えるのが、占い師・心理セラピストの、かげした真由子氏。占いをうまく活用することで、「できないと思っていたことができるようになったり、今までとは違った良い現実を引き寄せる」ことが可能になるという。
一方で、現実には占いの活用法を知らず、かえって自分を不幸にしている人が多いとも。かげした氏が、占い師100人、一般男女500人の声も参考にして著した『占い好きが幸せになれない理由』(マガジンランド)によれば、以下の3パターンに当てはまる人は、占いを受けても幸せにはなれないと指摘している。
■これはNG! 幸せになれない占い好きの特徴
●その1:未来に保証を求めるために占いを受ける
「占いが『うまくいく』という結果なら、好きな人に告白したい」というような、自分の人生の決断を完全に自分以外に預ける人。これはNG。
本来の占いは、成功か失敗かの二者択一を教えるものではなく、自分では気づかない発想や問題解決の糸口を示唆するもの。占いの結果に従って行動して、幸せを得る人と不幸になる人に分かれるのは、最後は自分で決めているかどうかの違いだという。未来の保証を求めるだけでは、よい結果にはつながらない。
●その2:良い結果だけを求めて次々と占いを受ける
占い師に悪い内容を告げられたら、他の占い師のところへ行き…と、よい結果が出るまで占い師をはしごする人。これも幸せにはなれない。
むしろ、占い師からの心地良くない意見にこそ、幸せへのヒントが隠されている可能性がある。率直な意見を受けとめるよう心がけたい。
●その3:不安を埋めるため刹那的に占いを受ける
不安や辛さを紛らわせようと占い師に通う人は、幸せを引き寄せられない。そうしたネガティブな感情は、幸せになろうとする過程で出会う障害を突破するエネルギーにもなるため、占いで抑え込むと、かえってそのエネルギーを失ってしまう。
そうではなく、自分のマイナスの気持ちと向き合い、未来を切り開くエネルギーとするために、占いを活用することが大事。