■デッキはないけど流線型の車体が美しい新EF58も展示
碓氷峠鉄道文化むらにはEF58、通称「ゴハチ」という人気車両も展示されています。EF58の初期型はデッキ付きでだったのですが、 展示のEF58 172は流線型車体を載せた後期改良型です。これはこれで美しいスタイルではありますが、デッキが無いのはちょっとだけ寂しいかな? と思います。
ただし、前後2軸ずつの先輪は残っているため、軸配置は2C+C2なんです。新EF58はデッキ付き電機機関車とは呼べませんが、ビンテージな臭いを残していてうれしいです。
■デッキ付き電機機関車の美しい姿を残したい
デッキ付き電機機関車は現在、ほとんど忘れられた存在になっています。しかし、筆者も知らなかったのですが、EF57という電気機関車が走るのをやめるという理由から、1977年頃にちょっとしたブームがあったんだそうです。それで今でも「ゴナナ」ファンが居るみたいなんですが……。
ただ、1977年といえば40年も前の話で、10代の人なら親世代以上の話でしょう。そうなんです、40年間あまりも世間一般の人から注目されなかったのです。
でも、年月の流れと共に美男子なデッキ付き電機機関車の数は減っていくでしょう。その元気で美しい姿を見ることができるうちに、写真に収めておいてほしいのです。インスタにもぜひ上げてもらえるとうれしいですね。
文/中馬幹弘(ちゅうま・みきひろ)
モノ情報誌の編集を長年手掛け、スマートフォン、家電製品全般、クルマ、フード、ファッションなど「モノトレンド」を手広くWatchする。ファイナンシャルプランナー資格も保有。
※記事内のデータ等については取材時のものです。