日比野院長は、本格的な対策として、目だけでなく身体全体の血流をよくすることも大切だとし、体を動かすことの必要性も説く。
「私たちの生活は、椅子に座りっぱなしや立ちっぱなしで、同じ姿勢でいることがほとんどです。椅子に座りっぱなしであれば、体重が太ももやひざ裏の血管を強く圧迫します。立ちっぱなしでも、脚の筋肉を動かさない限り、下半身の血液循環が悪化し、思った以上に血流は悪くなっているのです」
そこで、こまめに体を動かすことをまずは意識し、「エレベーターではなく階段を使う」、「デスクワークやテレビ視聴中は、30分に1回は立って歩く」といった、手軽にできることを徐々に習慣化することで、目にも身体にも好循環が生まれるという。
日比野院長の近著『驚くほど目がよくなる! たった10秒の「眼トレ」』(林田康隆監修/SBクリエイティブ)には、こうした誰でも即実行可能な眼のトレーニングをはじめ、ツボ押しや食生活など、目の健康改善に役立つ情報が盛り込まれている。「もしかして、スマホ老眼の兆候か?」と思い当たる症状があれば、できるものからやってみるとよいだろう。
日比野佐和子院長プロフィール
Rサイエンスクリニック広尾院長・医学博士。大阪大学医学部大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学講座特任准教授兼務。内科医、皮膚科医、眼科医、アンチエイジングドクター(日本抗加齢医学会専門医)。真摯なカウンセリングで、多くのスポーツ選手や著名人にも信頼されている。テレビ・雑誌でも活躍中。
文/鈴木拓也
老舗翻訳会社の役員をスピンオフして、フリーライター兼ボードゲーム制作者に。英語圏のトレンドやプロダクトを紹介するのが得意。
構成/メンズビューティー編集部
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