「黄金比ピラミッド」(第7号付録)は、15個の四角錐と五面体を立体的に組み合わせて、ピラミッドを作るというパズル。「このピースの上にこちらのピースを乗せると、こういう形になる」といった、立体物の位置関係をイメージする「空間視覚化能力」の向上に役立つ。
「ハノイの塔」(第11号付録)は、中央に積まれた大小の円盤を、右の棒に移し替えるというもの。1回に1枚の円盤しか動かせず、小さな円盤の上に大きな円盤を乗せてはいけない、というルールがある。簡単そうに見えるが、完成までの円盤の最小移動回数は127回。あれこれ試行錯誤することを考えると、相当大変なパズルであることが分かる。この立体パズルでは、先々を考えながら、できるだけ手間をかけずに達成するための「戦略的能力」が、育成されるという。
本誌では、付録の立体パズルのほかに、パズルとゲームにまつわる歴史といった読み物や、「マッチ棒パズル」、「魔法陣」といった平面パズルも収載されている。パズル好きはもちろん、悩み楽しみながら(?)脳トレにチャレンジしたい人にもおすすめである。
協力/アシェット・コレクションズ・ジャパン株式会社
文/鈴木拓也
老舗翻訳会社の役員をスピンオフして、フリーライター兼ボードゲーム制作者に。英語圏のトレンドやプロダクトを紹介するのが得意。
※記事内のデータ等については取材時のものです。