●アントシアニンを含む野菜・果物を食べる
ナス、シソ、ぶどう、ブルーベリーといった、黒っぽい野菜・果物は、アントシアニンとよばれる成分を多く含む。アントシアニンは、抗酸化作用や視力改善効果で既に有名だが、実はインフルエンザを予防する効果もある。他の色の野菜でも、例えば赤ピーマンなど、皮膚・粘膜の免疫力保持に重要なビタミンAの原料となるカロテノイド系色素を多く含有するものも、積極的に摂るとよい。
●風邪予防の最強のドリンクは甘酒
「飲む点滴」とよばれ、最近とみに注目されている甘酒だが、風邪の予防にも効き目がある。酒粕に含まれる清酒酵母は、睡眠の質を改善して免疫力を高め、風邪を引きにくくする。発汗・殺菌作用のあるショウガのしぼり汁を少量加えてから加熱すると、なおよし。
●チョコレートは風邪予防の強力な味方
菓子類の中で風邪予防に効果があるのが、チョコレート。これに含まれるカカオポリフェノールには抗酸化作用があり、体内の活性酸素の増加を抑えて、白血球の活動を活発にし、風邪の病原体を撃退してくれる。
●室内の過度の換気はNG
冬期の「こまめな窓開け換気」が風邪の予防に良いというのは俗説で、逆効果でもある。寒い時期に窓を開けると室温も湿度も下がってしまうが、これは風邪のウイルスにとって好適な環境をもたらしてしまう。室温18℃以下、湿度40%以下でウイルスは活発化するので、1日に何回も窓を開けるのはNGとおぼえておこう。
文/鈴木拓也
老舗翻訳会社の役員をスピンオフして、フリーライター兼ボードゲーム制作者に。英語圏のトレンドやプロダクトを紹介するのが得意。
※記事内のデータ等については取材時のものです。