会席の招待状に「ビュッフェスタイル」という文字を目にすることがある。そもそもビュッフェとは何なのか。「バイキング」「食べ放題」のイメージがある人は、ぜひその違いを知って、イメージを払拭しておこう。また、こうしたビュッフェスタイルのパーティーに参加しているときにやりがちなマナー違反がある。今回はマナー講師の指南の下、ビュッフェスタイルのパーティーについて紹介する。
■「ビュッフェ」とは何か
ビュッフェスタイルのお作法について教えてくれたのは、一般社団法人 日本プロトコール・マナー協会の代表理事、船田三和子さんである。船田さんは、「ビュッフェ」について次のように話す。
「ビュッフェとは『配膳台』という意味で、ビュッフェスタイルのパーティーは招く側・招かれる側ともに、とても気軽に準備も飲食もできる利点があります。しかし、ビュッフェと申しましても、飲食することがメインではなく、たくさんの方々とコミュニケーションを取り、交流を深めることにあります。
話し下手な日本人は、ビュッフェは自分の好きな料理を食べ、自分の気の合いそうな人とお話しできる素晴らしく都合の良いパーティーとして捉える方が多いのですが、それは、パーティーの本質ではございません。
パーティーの本来の意味は『人が集まって交流する』ということですので、会話を楽しみ、人間関係を築いていくことが有意義なパーティーの在り方なのです。その中で、自由に食事を取りながら進めていくのがビュッフェです」