リアパネルを固定するのは画像上の8mmタッピングビスで、それ以外の場所には画像下の6mm黒ネジを使う。タッピングビスは素材に食い込んでしっかり固定できるが、締めすぎに注意。あと何度も締めたりゆるめたりするとスカスカになってしまうので、これも厳禁だ。
付属のボリュームツマミの中に六角ネジがセットされているので、あとはボリュームの半月型の切り込みがある位置にネジ穴を合わせて六角レンチで締め込む。この際にフロントパネルとの隙間をあけないとツマミを回したときに干渉するので、まず仮締めしてツマミを回して確認しよう。
内部のオペアンプがカンタンに交換できるようにトップパネルの一部が取り外しできる。最後にここのネジを締めればケースの完成だ。
■合計金額1万5480円でバランス駆動ヘッドホンアンプが完成!
基板をケースに収めればヘッドホンアンプは目出度く完成である。ケースを『NM-5』にするなら、同時注文で送料が無料になるので、『OPA2134PA[追加オペアンプ2個セット]』も注文するといいだろう。アンバランスとバランスで同じオペアンプでは面白くないという人は、秋月電子通商などで好みのオペアンプを探そう。それからオペアンプを交換するなら『ICソケット』を使った方が確実である。特に始めて交換する人はオペアンプの脚が折れやすいのでICソケットがオススメ。
これでアンプ5500円+ケース8980円+オペアンプ1000円の合計1万5480円でバランス駆動ヘッドホンアンプが完成した。あと必要なのはUSB接続対応モバイルバッテリーまたはACアダプターである。それでは引き続き、このヘッドフォンアンプの音の魅力に迫っていこう!
※試聴編に続く
写真・文/ゴン川野
オーディオ生活40年、SONY『スカイセンサー5500』で音に目覚め、長岡式スピーカーの自作に励む。高校時代に150Lのバスレフスピーカーを自作。その後、「FMレコパル」と「サウンドレコパル」で執筆後、本誌ライターに。バブル期の収入は全てオーディオに注ぎ込んだ。PC Audio Labもよろしく!
※記事内のデータ等については取材時のものです。