もう一例が、ポルトガルのアゲダの町で毎年開催される『アンブレラ・スカイ・プロジェクト』の写真。これは、街中でカラフルな傘をぶら下げるという芸術祭で、撮られた写真には画像処理で1~15の数字がふられている。そして、数字を若い順に目だけを動かして追うように指示がある。
傘にふられた数字を順に追う
これは視野を広げるのに効果がある。そして、目から一度に受け取る情報量が増え、思考力の拡大にもつながる。
このように、『視力と脳が若返る世界の絶景』には、バラエティ豊かで視力回復・脳力改善につながる世界の絶景写真が数十点収められている。さらに、付録の『アイバランス』をメガネのようにかけることで、視界を効果的に調節してくれ「遠くも近くもラクに見える」ようになるので、こちらも積極活用するとよい。
絶景写真で改善するのはスマホ老眼だけでなく、通常の近視、老眼、疲れ目にも効 果的。さらに視力改善に連動して、肩こりや偏頭痛もよくなるとか、物忘れをしなくなるなど、うれしい副次効果もあるという。手間もかからないので、視力の低下が気になっている人は、トライしてみるとよいだろう。
著者:中川和宏
1953年、広島県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。ボルチモア視力眼科アカデミー研究員。独自の視力回復法・能力開発法である中川メソッドを提供する、ビジョンサロンの創業者。
画像提供/ワニブックス
文/鈴木拓也
老舗翻訳会社の役員をスピンオフして、フリーライター兼ボードゲーム制作者に。英語圏のトレンドやプロダクトを紹介するのが得意。