「バク転ができるようになりたい!」
誰しもが、一度は抱いた思いではないだろうか。筆者はそう思い立ってから30年余り経つが、いまだにバク転はできない。と言うか、やはりバク転をするようなやつは、どうせクラスで人気者になるレベルのスポーツ万能タイプであろうと言う固定観念が捨てられず、まともにチャレンジしたことがない。
しかし、ネットを見ると「一時間でだれでもバク転」だの、「バク転は運動神経じゃない!」だのといった情報がゴロゴロ。いままで動かしてきた自分のカラダの感覚からいくと、バク転なんて出来っこない。でも、ネットの情報にも後ろ髪がひかれる…。そうやって、ずっとモヤモヤしてきたのだが、40歳を目前にして、ここらでスッキリさせたくなった。
というわけで、意を決してアクロバットのクラスに突撃してみたのである。
■中高年でも大丈夫
突撃したのは、中学生以上の大人クラス。この日は特例で参加しているキッズも数人いたが、基本は大人のためのクラスだ。受講者の構成は、男女の比率がほぼ半々。年齢層は中高生から20代、30代の社会人、上は60歳前後とおぼしき壮年の方と非常に幅広く、筆者のようなアラフォー世代でも臆することはない。「いい歳してバク転とかw」と笑われる恐れはなさそうなので、同輩の方々も積極的にチャレンジしてほしい。
■念入りにストレッチ
最初はストレッチ。
屈伸運動や開脚などの一般的なストレッチから、あまり見かけたことのないようなものまで、とにかく念入りに伸ばしていく。ウォーミングアップ後半はプランクの状態で腰をひねるなど、動的な体幹運動に発展。息も絶え絶えになるようなハードなものではないが、全身で可動していない箇所はなく、かなりカラダが温まった感覚がある。
■基本は「倒立(逆立ち)」
ウォーミングアップが終わり、最初に取り掛かるのは体操の基本とも言われる倒立。アクロバットにチャレンジする場合も、やはり避けては通れない。逆さまになってもバランスを崩さない体軸を鍛えるのに効果的とのこと。
しかも、倒立には血液の循環が良くなる、重力で下った内臓を正しい位置に修正するなどとカラダに良い効能が盛りだくさん。肩周りの筋力トレーニングにもなるので、たくましいボディに憧れる男性にもオススメだ。バランスをとるためにお腹周りの体幹筋も動員するため、引き締まったウエストを手に入れられるメリットもある。まぁどこをとっても良いことづくし。毎朝の逆立ちで人生が変わる、、、かも知れない。