これについては、白は太陽光の反射率がまんべんなく高くて光を通しやすく、逆に黒は吸収して遮断してしまったため、さらに赤については、波長の長い赤い光によって熟成が早められたと推察されます。
そう考えると、過去にあった「赤パン健康法」といった、「赤い下着や服を身に着けるとパワーが湧いてくる」という説や、「黒い服ばかりを着ていると老化が早まる」などといわれていたことが、色彩心理学だけでなく皮膚科学の上でも、ますます真実味を帯びてきました。
ということで、やはり美肌をめざすならダーク系の服ばかりではなく、明るい色を着た方がいいようです。
ちなみに、全身を黒い衣装で身を包むイスラム圏の女性たちですが、実は、その下には明るくカラフルな服を纏っている方がほとんどということで、暑さ対策の上、美肌対策にもなっているということでしょうか。
おまけにもうひとつ、色彩心理学の観点から美容に関する情報を。
人は、ピンク色を見ると女性ホルモンの分泌が活発になるといわれており、薄毛に悩んでる男性なんかには、いいかもしれません。
ぜひ、身の回りのものからピンクで揃えてみたらいかがでしょうか。それにしても“色”というのは、奥深いですね。
文・撮影/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)
「CanCam」「Oggi」「Domani」など女性誌ばかりの編集に携わって20数年。同時に、「女性自身」や「CanCam」のダイエットムック計7冊の制作、「エステティックTBC」の雑誌広告クリエイティブディレクター&コピーライターを約6年務めるなど美容・ダイエットにどっぷり。今後は、その経験を活かし男性に向けたボーダレスな美容法、化粧品情報を発信。
※記事内のデータ等については取材時のものです。
構成/メンズビューティー編集部