■連載/メンズビューティー通信
皮膚が色を認識!黒い服ばかり着ていると肌が老化する?
すでにご存知の方もいるかと思いますが、皮膚には目の網膜と同じように、光の色をとらえるタンパク質「オプシン」と光の明暗を感じるタンパク質「ロドプシン」があるということがわかっています。
このオプシンが、光(可視光線)の三原色である「赤、緑、青」をとらえ、それらの色のかけあわせにより、さまざまな色を識別しています。
さらに皮膚は、人の目では見ることのできない(不可視光線)の紫外線や赤外線まで感じることができます。
これは、日焼けで肌が茶色く反応することからもわかるとおりなのですが、しかもこれらを神経や脳を介さずに表皮細胞のレベルで感じ、情報処理しているとの実験データもあるそうです。
また、皮膚の光の色に対する実験では、壊れた角層バリアを「赤い光」には回復を速める効果があり、「青い光」では遅れるという結果があるそうです。
さらに「青い光」は、ニキビの原因である菌の増殖を防ぐという報告もあり、色によって皮膚にもたらす影響も徐々にわかってきたそうです。
つまり皮膚は、目よりも色を識別する範囲も広く、細胞独自に対応しているということになります。
明るい色で美肌対策を!
そこで、ふと思い出したのが、熟していないトマトを白、赤、黒の布に包んで経過を観察するという実験。
結論を先に言ってしまうと、白い布ではトマトが通常どおりに熟したのに対し、赤い布では醗酵するほどに熟したそうです。
そして黒い布では、トマトが緑のまましぼんで枯れてしまったとのこと。