■連載/一条真人の検証日記
最近のスマートフォンはカメラ機能で差別化を図るものが大部分になってきている。しかし、これだけで他機種に差をつけていくのは、きびしい仕事だ。今や、ハイエンドモデルはほとんどデュアルレンズカメラを搭載するようになってきている。
そのため、一部の機種は独自のセールスポイントに磨きをかけている。多いのはディスプレイ表示などだ。ベゼルを狭くして、ディスプレイの表示領域を大きくするというのはいくところまで行った気がしないでもない。スマホは自分撮影のインカメラを搭載しているのが一般的なのだが、そのスペースがある程度のものを必要としているのだが、おかげでカメラを設置すべきベゼル部分は、狭くするのが難しい。
最新のアクオスRコンパクトでは、自由成型のIGZOディスプレイを使い、ディスプレイにカメラ型の空白を作り、カメラを搭載してしまっている。これで表示スペースを大きくしつつカメラを搭載できるというわけだ。これはカメラを省スペースで搭載する限界なのではないだろうか?
さて、そんなディスプレイの搭載方法で、最近あった大きなレボリューションがディスプレイの縦横比をより縦長に変えることだ。握りやすさを保ちながらディスプレイサイズを大きくしている。これはサムスンが始めたチャレンジだ。GALAXY S8/S8+から始めた18.5:9ディスプレイの搭載は、最新機種Note8でも行われた。
Note8では6.3インチ有機ELディスプレイを搭載している。S8+が約6.2インチなので、さらにディスプレイサイズは大きいことになる。
6.3インチ有機ELディスプレイを搭載したGALAXY Note8。
■外観
この6.3インチディスプレイの解像度はQHD+(1440×2960ドット)で、ドット密度は521ppiになる。有機ELなので、その発色はいい感じで、液晶ディスプレイのスマホと比較していると、カメラ画像がより美しく見えている気がする。スマホで撮影した画像はスマホで見ることが多いので、これはアドバンテージだ。また、大画面を利した2画面モードなら表示できる情報量が多い。
ディスプレイのサイド部分や背面のサイド部分が丸まっているため、幅のわりににぎりやすい。ちなみに横幅は約75mmで厚さは約8.6mmになる。S8+と比較して、幅で2mm、厚さで0.3mm程度サイズアップしているが、大人の男なら扱いにくいほどのサイズではない。
ちなみに背面は金属でやや指紋がつきやすい気がするが、ゴールドボディの場合、反射する光が強いので、あまり気にならない。
ボディの上部下部も金属が使われており、手に持った時のボディの剛性感は高く安心感がある。
左のTONE m15とは幅がほとんど変わらない。ディスプレイの縦横比がまるで違うのだ。
底部にはイヤフォンジャック、USB-Cポート、Sペンスロットがある。