今年も残すところあとわずかとなったが、今年初めて喪中期間中に年末年始を迎える人は、例年との違いがわからず戸惑っている人も多いのではないだろうか。喪中とは、近親者が亡くなったときに一定の期間死を悼み、身を慎むことを指す。喪中期間中は晴れがましいことや派手な行動は慎み、お正月のお祝いや年始回り、神社への参拝も控えるのが一般的だと言われている。しかしながら、年末年始は親戚同士での集まりやお祝い事も多いため、どのように振る舞ったらよいか戸惑う人も多いだろう、株式会社メモリアルアートの大野屋では、以前、喪中に関する最新の問い合わせ事例を交えながら、喪中期間の過ごし方のポイントを紹介しているので、その一部を紹介したい。
◎喪中期間中だが親戚の子どもにお年玉をあげてもよいか?
喪中は正月飾り、おせち料理など、お祝いに関することは避けるものなので、お年玉も同様に控えるべきだが、子どもたちにとっては年に一度の楽しみだ。表書きを「おもちゃ代」「文房具代」などとして渡す方法もある。
◎冬休み期間中に旅行に行きたいが、喪中期間中に旅行に行ってもよいものか?
旅行は遊興のひとつなので基本的には控えるべきと考えられているが、遺族とのおつきあいの程度や、状況などを考慮して判断しよう。
◎家族に受験生がいるので合格祈願のお札をいただきたいと思っているが差支えないか?
お札をもらっても差し支えはない。ただし、お札を頂くにあたり、初詣に行くことは差し控えよう。50日忌が終わり、お正月の行事がひと段落してから神社に伺い、新しいお札を頂くことは特に問題はない。