モバイル定期を利用している人はどれくらいいるのだろうか。今回、ドリルは、一般社団法人はたらく未来研究所との共同で首都圏の通勤者800名(追加調査で首都圏の通勤者600名)を対象に「通勤時間と決済」をテーマにした調査を実施し調査レポートを発表した。近年進化と多様化が進む通勤時の決済方法が、時間の過ごし方にどのような影響を与えるのかについて検証している。
■定期券の種類別、通勤時の時間損失の差
券売機に並ぶ回数では、IC定期券利用者は、年間34.6回券売機に並ぶことが判明した。モバイル定期券利用者は、電車の中やオフィスなどいつでもチャージ等が可能なため、券売機に並ぶ必要がない。また、各シーンでの一回あたりの決済・チャージ秒数でもIC定期券利用者より、モバイル定期券利用者のほうが秒数がかからずスマートな通勤ができているようだ。
IC定期利用者は、年間で1万4385.6秒(239.8分)もの時間を通勤決済に費やしていることがわかった。IC定期利用者が、モバイル定期を使用した場合、年間で5676.4秒(94.6分)もの時間を創出することができる。各シーンでの年間秒数を比べてみても、通勤での改札通過場面では年間で4535.8秒、定期券の更新をする場面では年間で337.9秒、チャージをする場面では345.0秒もの差が出た。モバイル定期は様々な場面でIC定期より素早く行動できることがわかる。