〝 彼女感 彼氏感 〟
最近、10代・20代に「彼女感」「彼氏感」というワードが浸透している。被写体が彼女・彼氏のように撮られた写真や動画に対して使う言葉で、SNSでは一般ユーザーが芸能人の画像に対してコメントすることが多い。例えば、タレントが投稿した写真に「この××ちゃん、彼女感がハンパなくてニヤける(笑)」という具合だ。
今年5月、声優の山寺宏一さんがツイッターに「彼氏とデートなう。に使っていいよ」と投稿したところ約20万RTされて大反響を呼んだ。その後、多くの芸能人が「彼女感」「彼氏感」がある写真をSNSにアップするようになった。
SNSの若者文化に詳しいコラムニストの朝井麻由美氏に聞いた。「恋人風に見せる手法は恋愛ゲームなどで昔からありましたが、夢中になるのは一部の人だけでした。今回のブームでは、万人がライトに楽しんでいる。SNSで共感してくれる人がすぐ見つかることや、『恋人がいなくても楽しい』という風潮が広まり、批判されるようなものではなくなりました」
「疑似恋愛」が支持されるムーブメントはSNSに止まらない。左で紹介するような、恋人体験できる商業CMが急増中。「疑似」はより「リアル」に演出されている。
〈DIMEの読み〉
恋人風の映像は、VRという技術革新でさらにリアルになる。下の写真で紹介するような、彼女感・彼氏感を味わえるVRコンテンツやサービスが今後増えそうだ。
トヨタ自動車が『ノア』で展開する動画コンテンツ「#金曜日の新垣さん」。新垣結衣さんが、恋人に話しかける様子を彼からの目線で映した。「YouTube」での再生回数は累計640万回! 写真左は「七夕篇」、下は「お茶目篇」。
KDDIと高速バス会社WILLERは、ライブ会場直行バス車内で、ライブに出るアーティストが隣に座るVR映像を見られるサービスを開始。「デート篇」など恋人感覚を味わえるものも。第1弾はダンスロックバンド『ディッシュ』。
文/編集部
※記事内のデータ等については取材時のものです。