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〝国産バイク〟は本当はどこの国で作られている?(2017.12.05)

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 日本は世界的に有名なメーカーを4社持つオートバイ王国。当然ながら国内メーカーのラインナップは数多く、魅力的なモデルが揃っている。しかし、これら国内モデルはじつは「国産」ではないモデルが多いこと、知っていましたか?

■世界共通モデルでコストダウン!

 ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキと、日本には世界に名だたるバイクメーカーが4社もあり、国内では多くの国内モデルが発売されている。近年ではバイク人気の低迷が叫ばれているが、まだまだそのラインナップは賑やかなものだといえよう。

 さて、多くの人はそれら国内モデルが日本国内で生産されている「国産モデル」だと思っているのではないだろうか。じつは小排気量モデルを中心に、国内モデルの生産地はいまや世界中に広がっており、全ラインナップの半分~1/3ほどは海外で生産されているものなのだ。

 その最大の理由が「世界戦略」。かつては各メーカーが生産するモデルは、その地域で販売されるものがメインだった。日本で生産されるものは主に日本で販売されるし、タイやインドネシアで生産されるものは主に東南アジアで販売されていた。しかし、各メーカーの競争が激しくなり、バイクの売り上げが芳しくなくなってきた近年では、地域ごとに異なるモデルを生産・販売するのは非効率だということで、ひとつのモデルをなるべく多くの地域で発売しようという動きが活発になってきたのである。こうして生産されるモデルは「世界戦略車」と呼ばれ、その名の通り、世界各地で販売されるようになったのだ。

 世界戦略車の特徴は、販売地域ごとの法規制に合わせて細かい仕様は変えながらも、基本的なデザインや機能は同じだということ。

 たとえばホンダ・CRF250Lはタイで生産されているのだが、ライバルのオフロードモデルよりもヘッドライトが大きいのが特徴。スポーティーなイメージを高めるなら、もうちょっと小ぶりでもいいように感じるのだが、これは東南アジアでの安全基準を満たすためのものだそう。また、インドネシアで生産されるスズキ・アドレス110は前後14インチの大径ホイールが特徴だが、これは同国での未舗装路や輸出先であるヨーロッパの石畳を快適に走るために採用されている。さらにヤマハ・アクシスZのシート下トランクがやや浅く作られているのは、台湾ではフルフェイスヘルメットを被る人が少ないため、トランクを深く必要がないためだからなんだとか。

 このように「国内モデル」といいつつも、海外生産モデルの多くは、生産国や輸出先の事情によってデザインや機能が決定されているのである。

 もちろん、こうして世界中で販売することによって生産台数が増えれば1台当たりの生産コストが下がり、車体価格が抑えられる。これはユーザーにとっては非常に喜ばしいこと。環境規制や安全対策の強化などによって、新車価格は上昇傾向にあるなか、こうしたメーカーの努力による低価格化は歓迎すべきだろう。

 そして、今後もどんどん海外生産の国内モデルは増え続けていくだろう。今は小排気量モデルが多いが、ホンダ・レブル500やカワサキ・Z650などはタイ生産で、これからも増えることが予想される。メイドインジャパンもいいけれど、国内メーカーの品質を確保しつつ、リーズナブルに魅力的なモデルが買えるなら、僕はこの方向でどんどんいろいろなモデルが発売される現状を歓迎したい。

 ただ贅沢を言うなら……せっかくならもっとたくさんのモデルが日本で販売されるようになれば嬉しいな、というのが僕の本音。

 たとえばタイホンダで生産しているエキセントリックなカブや、南米のオフロードバイクなども国内モデルとしてラインナップすれば、もっともっとバイク人気が盛り上がるような気がするのだが……まあ、そうすると国内排出ガスの適合などが必要で、それはそれで大変なんだろうなぁ……。

 ちなみについ先日、継続販売車両にも適用された「平成28年排出ガス規制」は、じつはヨーロッパの排出ガス規制「ユーロ4」の基準に近づけたもの。ヨーロッパと規制値を合わせることで、販売地域ごとに仕様を変える手間を省き、コストの削減を図ったのである。この動きがアジア全域やアメリカ大陸など、世界中に広がれば、新車はもっと安くなるだろうし、日本未発売の魅力的な海外生産モデルがグッと入手しやすくなるはず。うん、やっぱり世界戦略や規制の国際基準化の動きは今後もどんどん加速してほしい!

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