■Introduction
大東電機工業は、ヘルスケアブランドTHRIVE(スライヴ)より乗馬型フィットネス機器『ロデオボーイ』をWeb通販限定で発売開始した。ロデオボーイと言えば2005年に発売され累計83万台を販売した人気の製品である。同社では10年間の研究開発期間を経て、前後左右上下の動きをダイナミックにするだけでなく、ウェーブ運動、ひねり運動を複雑化させた独自のRandom Motion Technologyを採用。これにより、3Dの予測不可能な動きに対応するため、バランスを取ろうとして、自然に体幹、お腹周り、太股や背筋を効果的にトレーニングできるという。また、太股でシートを挟み込むことで、骨盤の安定を図るための重要な筋肉である内転筋を鍛え、基礎代謝の向上も望めるという。
■Experience
10年の沈黙を破って突然、現れた新型『ロデオボーイ』。垢抜けたデザインと設置面積を減らして置きやすくなったことを除けば、外見からは大きな進化はうかがい知れない。むしろ私が通っているフィットネスクラブに置いてあるパナソニック『ジョーバ』にも似ている気がする。調べてみると『ジョーバ』は生産終了であった。確かに最初に設置された頃は人気があったが、慣れてしまうとあまり運動している気になれないヌルい動きに私の足も遠のいた。
これに対してTHRIVE『ロデオボーイ』はインナーマッスルを鍛えることを重視して、2種類の速度可変自動モードに加えてマニュアルで1から6までの速度を選択できる。この中で5、6はかなり激しい運動になるためボタン3秒の長押しで作動する。どのモードを選らんでも10分間で自動停止する仕組みだ。またスタンドの前方部分が緊急停止フットスイッチになっており、足で踏むと停止できる。
実際に体験してみると、速度可変自動モードではあまり激しい動きにはならないが、左右のスイングと上下のウェーブ運動が組み合わさり、飽きの来ない動きを実現していた。レベル1の回転数が1分間に約12回に対して、レベル6では約54回になる。これはかなり激しい動きで、特に上下ウェーブに耐えるためにはバイクで言うところのニーグリップが欠かせない。太股でシートをしっかり挟まないとロデオマシンのように振り落とされそうになる。これを毎日続ければかなり腹筋にも効きそうだ。フロントにガッチリと固定されたハンドルは伊達ではなく、ここに掴まっていないと『ロデオボーイ』を乗り切れないだろう。新生『ロデオボーイ』は、ながら運動から、激しい運動まで幅広いニーズに応え、いま注目のインナーマッスルを鍛えるためのパワフルなマシンへと進化を遂げていた。