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毎年車検で荷台はむき出し!それでも『ハイラックス』が売れる理由

2017.11.29

トヨタが13年振りの新型「ハイラックス」を販売開始

10月から販売が開始されたトヨタのピックアップトラック、『ハイラックス』が売れている。といっても発売後1か月での受注は2300台というレベルだが、そもそも当初の年間販売台数の目標は2000台だったというから、メーカーも驚くほどの人気ぶりだ。そもそもこの『ハイラックス』、以前は普通に日本で売られていたものの、快適性に長けたSUVの需要が増えたこともあり、2004年秋に国内販売を終えていた。今回発売したのは代替わりした最新型(8代目)で、実に13年振りの登場となる。

1ナンバー区分で車検は毎年!

 最新型『ハイラックス』は、アジアで生産される“グローバルカー”で、4ドア5人乗りのダブルキャブということもあって、全長は5,335mmもある。全幅こそ1,855mmと常識的な数値だが、車高はやはり大きく1,800mm。都市部の機械式駐車場には、まず収まらない。かといって、屋外駐車場では荷台を覆わないと雨が降り注いでしまう。「ピックアップトラックなんてそんなもの」と割り切れればいいのだが、セキュリティやプライバシーを気にするユーザーは、すんなりと購入に踏み切れないだろう。それともうひとつ。『ハイラックス』は、この代から普通貨物登録の1ナンバーに区分されるため、車検は1年ごと。費用は5ナンバーや3ナンバーよりも安いとはいえ、毎年車検を通なければならない精神的負担もある(ついでにいうと高速道路の料金も高くなる)。

今や希少なピックアップトラック

では、なぜそんな“不便な”クルマが売れているのだろうか。第一は、やはり希少性だろう。現在、日本で正規販売されているピックアップトラックはほかになく、露出した荷台をもつクルマを手に入れるとなると、軽トラックしか選択肢はない。ボディサイズといい、迫力のあるデザインといい、他人と違うクルマが欲しいユーザーには、うってつけの1台なのだ。第二に考えられるのは、実用性の高さ。荷台に屋根がないことは、バイクやサーフボードなどを運ぶうえで大きなメリットとなる。それに『ハイラックス』の骨格は頑丈なラダーフレームで、ハイ/ローの切り替えができる後輪駆動主体のパートタイム4WDを備える。これに低回転から粘りのきくディーゼルエンジンを組み合わせ、道や使い方を選ばぬタフな走りが身の上だ。

トラックに乗っている気分にさせない

 それでいて、オンロードでも快適なのが、『ハイラックス』のすごいところ。リアサスペンションはシンプルな板バネ式だが、空荷状態でも路面の凸凹でドタバタすることなく、ちょっと古いクロカン志向のSUVに乗っている感覚だ。開発にあたっては、エンジニアが世界中のあらゆる道でテストを繰り返したという。いまだに舗装率が低い国々でも、乗り心地に秀でたクルマに人気が集まるのは当然だろう。室内も乗用車ライクなデザインで、内装のパネルの質感は相応に高く、シート表皮も決して安っぽくない。視覚的にもトラックに乗っている気分にさせないのが、『ハイラックス』の特徴といえる。

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