誰しも新車を購入する時からリセールのことを考えるのは邪道かもしれない。だが、1台に何百万円も使うのだから、多少なりともお金のことを考えるのは当然だ。そんな人にあえて、おすすめしたいのがポルシェを購入するという選択肢。いつかはポルシェに乗りたい! と思っている人はきっと多いだろう。だが、あまりに価格が高額という現実が立ちふさがり、あきらめざるを得ないという人がほとんどではないだろうか。だが、チャンスはあるのだ。
実は、ポルシェには、全モデル(911、ボクスター、ケイマン、カイエン、マカン)で、他車と比べてもリセールが良いという魅力がある。つまり、残価設定ローンを3年や5年というスパンで組んだとしても、売却益が出ることが多いのだ。例えば、3年で下取りに出したとしても売却益をプラスして、グレードアップしたクルマを購入することだって十分可能だ。それじゃ、まるで、ポルシェのワラシベ長者ではないか!
そこで、その真相を探るべく、ポルシェのラインアップの中で最もリーズナブルな『マカン』を購入した場合、どうなのかを販売店で聞いてみることにした。ちなみに『マカン』は、ポルシェのラインアップの中で最も新しいSUVで、発売以来、人気も高く、国内のポルシェの売り上げの40%を占めているという人気車種だ。車両本体価格はベースモデルが685万円ということで、初めてポルシェオーナーになると言っても、チャンスがありそうな希望を持たせてくれる。
今回は、日本で一番、ポルシェを売っている販売店『ポルシェセンター青山』を訪れた。ショールームに行くと、2Fのコーナーに通された。ここは、ポルシェエクスクルーシブサービスのためのフィッティングラウンジだ。壁には大型の液晶モニターがあり、そこに『マカン』の立体図が写し出される。ここで『マカン』の画像を見ながら、セールス担当の人と一緒に、自分好みの1台を造り上げていくという流れだ。
このシステムは「カーコンフィギュレーター」というバーチャルで、自分だけのポルシェをシミュレートしながら造っていくシステムで、2006年頃から全世界で導入されている。誰でも、ポルシェのサイト上で利用できるので、興味のある方はぜひチェックしてみてほしい(http://www.porsche.com/japan/jp/modelstart/)。聞けば、ポルシェを購入する人の7〜8割が、このシステムを利用して購入するという。ちなみに、残りの2〜3割の人は、店頭で見た現車を購入するそうだ。
システムに入ると、まずは外装から選択が始まる。まずは、色を決めてから、スポイラーなどのパーツを選んでいく。クリックひとつで、ボディー外板の色が変わり、スポイラーが装着されていったりするのを大画面で見ているだけで楽しい。