昭和レトロで介護予防!?高齢者が元気になる北名古屋市の歴史民俗資料館

　愛知県北名古屋市に「高齢者の介護予防」と、「まちづくり推進」の役割を担う施設があると聞き訪れた。場所は市役所のすぐ隣の建物内。中に入ると左手に図書館があるが、目的の場所は３階の北名古屋市歴史民俗資料館。またの名を昭和日常博物館にあるとのことでエレベーターに乗り込んだ。

■つい引き込まれてしまう昭和ノスタルジー

　数秒後、3階に到着し扉が静かに開くと、目の前に昭和レトロな商店街の一画が再現されていた。建物はトタンの外壁に木枠のガラス戸。その前に和製ハーレーダビッドソンの陸王と富士重工のスクーター、ラビット。隣にはダイハツが誇る三輪車のミゼット。昭和の乗り物好きなら涙モノの光景だ。

　細かな描写も心憎く、街並みに溶け込んだ赤い円筒形の郵便ポストと公衆電話。雑貨屋とおぼしき店のショーケースに並べられた、しんせい、いこい、ゴールデンバットなどのたばこ類。注意して見れば見るほど、新しい(古い？)発見がある。

「そういえば、子どもの頃に親父のたばこ『しんせい』をよく買いに行かされたなぁ」などと感慨に浸っていると、わずか10mほど進むのに、かなりの時間を要してしまった。何を隠そう、筆者も昭和のオヤジそのものだからだ。

　さらに奥へと進むと、昭和のファッションがズラリ陳列しているギャラリー。当時の家庭で使われていた家電類、路地裏の再現などのエリアもあり、

・木造校舎の思い出
・なつかしい学用品
・掃除・選択の思い出
・子育ての思い出

　など、テーマ別の展示品が数えきれないほど並べられていた。