■大人の間でも話題になった「移動店機 レストランダム」
編集部イチ押しの『移動店機 レストランダム』は、30~40代の斎藤さんと同世代のデザイナーが企画に関わった。商品化が決まってからも、プロジェクトメンバーの間で細部への作り込みで大盛り上がりだったという。
『移動店機 レストランダム』。アラフィフ世代をニヤリとさせるネーミング。
レストランダムは、「すかいらーく」グループのファミレス4ブランドがレストランからロボットに変形するおもちゃで、発売当初はウェブニュースやTwitter上でも話題になった。それぞれのロボットのネーミングも個性的で、「ガストランダム」「桃神(タオシェン)」「夢式(ユメシキ)」「ローススター」といったもの。各レストランのイメージを守りつつも。ユニークさを兼ね備えている。
このシリーズに関しては、子供に向けた商品だったはずが、意外にもロボットやフィギュアが好きな大人たちにもヒットしたそうだ。
■男の子とは大きく異なる女の子が欲しいもの
男の子向けのカプセルトイはおもちゃが中心なのに対し、女の子向けのものはアクセサリーやステーショナリーといった、大人の真似ができるものが多い。そう、女の子はどれだけ幼い子供でも「女性」なのだ。
キラキラしたもの、ふわふわしたものを好む女の子向けのカプセルトイは、大人が見てもかわいいと思えるものが多く、実際、親からも評判がいいという。カプセルトイひとつとっても、ここまではっきりと男女で好きなものの違いが出るというのは面白いものだ。
同社がここまでカプセルトイにこだわったのは、「どんなおもちゃが出ても子供たちにとって楽しいものであるべき」という考えからだった。「親の目線」と「消費者の目線」で作られた「すかいらーくグループ」のカプセルトイ。
週末、食事とともにぜひ一度味わってほしい。やみつきになるかも?
取材・文/今西絢美