厚生労働省の平成27年(2015)人口動態統計の年間推移によれば、平成27年の推計離婚件数は22万5000件。人口1000人に対する離婚率は1.80だった。総合探偵社のMRが一昨年、調停離婚の経験がある女性100名を対象に浮気・不倫についてのアンケート調査を実施したところ、調停離婚後の結果について6割近くの人が不満を持っていることがわかった。
「調停離婚を行うことを決めたのはどちらからですか?」と聞いたところ、「妻から」と回答した人が83%、「夫から」は17%という結果に。今回のアンケートでは、男性側の浮気や素行が離婚の起因となっていることが多く、話がこじれてしまったり、夫側が離婚に応じずに調停へ、というケースが多く見られた。
また「調停離婚」に対するイメージはどのようなものだったかを聞くと、「怖いところ」「お金がかかりそう」「冷たい、堅苦しい感じ」などネガティブなイメージで不安を感じている人が半数以上。一方、ポジティブなイメージを抱いていた人は3割程度で、「味方になってくれて、すべてを解決してくれる」といった期待を強く抱いている意見も存在した。
最後に、実際に調停離婚を終えてみた感想を聞いてみたころ、不安から良い印象へと変化した人は約4割程度。残り6割は「不満」「がっかり」という回答が目立った。不満の主な原因としては、時間をかけた割に、自分よりも夫が有利になってしまったことや、調停員の対応の仕方など、最初に期待していた結果と大きくかけ離れてしまったという意見が多く見られた。
「調停離婚」という普段の生活ではあまり関わることがないところであり、全体的に過度な期待や不安を抱いており、終わってみるとイメージと違ったという意見が目立った。ただでさえ「離婚」は、精神の負担が多いもの。余計な心労を重ねないためにも、専門家への相談や、様々なケースを調べておくことが大切、と語る経験者が多かった。