■伝統を保つために、常に進化し続ける
「伝統工芸の世界は止まったら終わり。時代の生活様式に応じた商品をつくることが大事です。しかし、ただブームを追いかけるわけではありません」と語る今井氏。流行りすたりではないからこそ、一旦、動き出した商品は、10年も20年も定着する。近年は著名な漆職人とのコラボレーションなどにも挑戦。「一度つくった商品は廃盤にしない」から増える一途だが、商品に対して最後まで責任を持つ。希少な技術が、褪せない、失われない理由だ。
●大阪錫器株式会社
大阪市東住吉区田辺6-6-15
06-6628-6731
http://www.osakasuzuki.co.jp/
※商品は百貨店などで取扱い。ホームページからの注文も可能。
取材・文/中澤美紀子
※記事内のデータ等については取材時のものです。