入浴習慣の結果をうけて、入浴時間と入浴温度を軸に、入浴習慣を4つのタイプに分類した。安全かつ健康的な入浴とされる「10分以下×40度以下」の入浴を行っている人は20.4%と2割程度しかいないことがわかる。
◎東京都市大学人間科学部教授 早坂 信哉 先生 コメント
入浴時間10分以下×湯温40℃以下を安全な“健康手抜き風呂”として推奨しています。浴槽を用いた入浴というと、長い時間お湯に入らないと美容や健康効果がないのでは?と考える人が多いのですが、実際は10分以下のお手軽な“手抜き”の入浴法で十分です。この“健康手抜き風呂”を実践している人はたった2割でした。逆に全く浴槽に浸からない人も2割もいましたので、気負うことなくまずは10分浴槽に浸かってみてださい。高温の湯や長時間の入浴はのぼせやヒートショックの危険があります。
浴室ならびに脱衣所における暖房環境について聞いた。「浴室、脱衣所のどちらにも暖房機はない」と回答した人が全体では約6割という結果に。年代別に見ると、年代が下がるにつれて暖房機がないと回答する人が増える傾向にあり、20代では約7割にのぼる。
◎早坂先生コメント
これからの寒くなる季節、浴室や脱衣室に暖房がないと、寒さでヒートショックにつながります。6割の方は暖房がなく、それだけヒートショックを引き起こすリスクが高い人が多いという結果になりました。特に若い世代で暖房器具を設置している割合が低かったのですが、若い世代でもヒートショックは起きますので注意が必要ですね。
■調査概要
調査時期/2017年9月30日(土)~10月2日(月)
調査方法/インターネット調査
調査対象/20~70代 男女 計960人
調査エリア/北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州
文/編集部