「SPF」というのは、「Sun Protection Factor」の略で、UV-Bの防止効果を表す数字です。これは、SPF50だから日焼け防止効果が強いとか20は弱いという意味ではなくて、25分で赤くなる普通肌の人が、SPF50のUVケア化粧品を使うと、塗らなかった時の50倍、赤くなるまでの時間が引き延ばせる、というものです。
ということで、単純に考えるとSPF50を塗れば、約21時間後に赤くなる…というわけ。ちなみに日本人の場合、真夏の晴れた海で、色白の人で約20分、普通肌の人で約25分、色黒の人で約30分でサンバーンを起こすと言われています。そして、もうひとつの「PA」は、「Protection Grade of UV-A」の略で、UV-A照射後、2〜24時間に生じる皮膚の即時黒化を指標にしたものです。
同じ環境でも、紫外線に対する反応は、赤くなりやすさとか黒くなりやすさといった肌タイプで異なります。なので、単純にSPFやPAの数字が高いものを塗っていればOKというわけではなく、日常使いなのかアウトドアなのか、また紫外線の強さや自分の肌タイプを確かめて選ぶことが大切です。
液状や乳液などの場合、1円玉1〜2個分を顔全体に使うのが目安。表示してあるSPF・PAの効果を発揮するためには、少なくとも2〜3時間おきを目安に1日何度か塗り直すことも大切なんです。
文/森井真弓(美容ライター)
※記事内のデータ等については取材時のものです。
構成/メンズビューティー編集部