経済協力開発機構(OECD)が昨年5月に発表した教育ランキングによれば、日本は台湾と同じ4位にランクイン。ちなみに1位はシンガポール、以下香港、韓国、日本&台湾、フィンランドの順だった。そんな日本において、イマドキの大学1年生は毎日、何時間くらい勉強しているものなのか?リクルートキャリアが運営するサイト『就職ジャーナル』が昨年、勉強時間が高校時代と比べて増えたかどうかや、大学の授業以外の勉強時間、一番時間を費やしている勉強内容について調査を実施したところ、女子学生よりも男子学生、文系学生よりも理系学生の方が平均勉強時間が長い傾向が明らかになった。
まず、大学に入ってから1日の勉強時間が高校時代とどう変化したかを尋ねたところ、一番多かった答えが「減った」で60.3%に。次に「変わらない」が22.9%となり、「増えた」と答えたのは16.8%となった。次に、大学の授業を除いた1日の勉強時間について尋ねたところ、一番多かった答えが「1時間以内」で43.5%だった。
次に「1時間超2時間以内」が21.8%となり、「0時間」、つまりまったく勉強していないと答えた学生も14.5%に。平均勉強時間は1時間54分という結果となった。属性別に見ると、女子学生よりも男子学生、文系学生よりも理系学生の方が、平均勉強時間が長い傾向が見られた。
また、「一番時間を費やしてるのは何の勉強?」という問いには、
「政治学の文献の読み込み。教えられる授業ではなくて話し合う授業なので、予習をしないと授業についていけない」
「講義で出された課題に2時間。課題が多く、とても時間がかかるため、平日はほとんど課題しかできない。あとは講義の予習に1時間」
「経済学を1日30分程度。株やFX(外国為替取引)に興味があるから」
「主に実験系のレポートがとても大変なので、週に3日くらいはそれにかかりっきり」
「英語。特に今度、TOEICテストがあるので、それに向けて勉強している」
といった声が寄せられ、大学の勉強の予習復習や、資格取得、自分自身が興味のあることのために自主的に勉強する学生たちの姿が浮かび上がった。
■調査概要
大学1年生179人(うち男子学生76人、女子学生103人)を対象にアンケートを実施。
・調査協力:クロス・マーケティング
・調査期間:2015年7月4日~7月8日
文/編集部