フランスでモデルの体形を写真編集ソフトでスリムに修正するなどして公表した場合、「photographie retouchée(修正写真)」というマークを付けることを義務付ける法律が施行された。非現実的な描写を制限して摂食障害の発症を抑える狙いがあり、違反した場合は最高で3万7500ユーロ(約500万円)の罰金が課せられるとか。なかなか厳しい法律だ。
これは痩せすぎを否定する法律だが、一般的に法律は太りすぎに厳しい傾向にある。“肥満税”ともいうべき税金が各国に導入されていて、Wikipediaで「肥満税」と検索すると、ルーマニアの「ジャンクフード税」、デンマークの「脂肪税」、ハンガリーの「ポテトチップス税」、フランスやアメリカの「ソーダ税」など出てくる出てくる。ポルトガルやイギリスは、砂糖が添加された飲料に税金を課すという。それってつまり、清涼飲料水のほとんどすべてということでは。
一方、日本にも肥満に関わるちょっと気になる決まりができる。健康診断でお腹周りを測られ、基準値以上の人は保健指導を受けることになる「メタボ健診(特定健診・特定保健指導)」。これの受診率が低い企業の健康保険組合、公務員や教職員向けの共済組合は、2018年から本格的にペナルティを科されるというのだ。