■何より大事なのは「音程」より「楽しさ」
「音程がうまくとれない」「高音が出ない」といった悩みもあるだろう。しかし、中西さんによると、一番大事なのは音程よりもいかに楽しく歌うかということにあるという。
「確かに歌は正確な音で歌うのが一番ですが、音程がうまくとれない、高音が出ないといったことを気にし過ぎないことが大切です。かたくなってしまい、余計に声が出なくなることもあります。上司や取引先の人などの前で歌う、緊張するシーンもあるかもしれませんが、そんなときには、とにかく楽しんで歌うことを一番に考えてみてください」
取材協力
中西圭三さん
1991年にデビューし、この年ダンスユニットZOOに提供した「Choo Choo TRAIN」(2003年EXILEによってリメイク)がミリオンヒット。「Woman」「You and I」、ブラックビスケッツに提供した「タイミング」、NHK「おかあさんといっしょ」で好評を博した「ぼよよん行進曲」ほか、幅広い世代から支持を集める楽曲を制作し続けている。また、以前からオレンジリボン運動(子ども虐待防止)に賛同して活動しており、東日本大震災から端を発した日本中の家族を元気にする国づくり「ぼよよん共和国プロジェクト」ほか音楽でのコミュニケーションで、人々が笑顔になるよう精力的に活動している。
中西圭三 (著)『びっくりするほどカンタン! 誰でも歌がうまくなるDVDブック』(アスコム)
取材・文/石原亜香利