植物は一般的に水に溶解しないものが多く、商品化にあたってはそれをクリアする同社独自のSNP技術が重要となった。SNP(Super Nano Particles=機能性ナル化粒子)は髪の毛1本の約5000分の1という極小微粒子で、液体では透明にしか見えないほど小さなものだ。
SNP技術とは従来のナノ技術を大きく進化させたもので、ナノ粒子の表面を目的に応じて機能化できるため多方面の応用が可能となる。目的別にベストな組み合わせでナノ粒子の設計ができるというのがこの技術の要であり、第一弾商品となるスーナ バイオショットでは、成分を浸透させることを主目的としている。今後はさらに、抗認知症の機能性食品、医薬品DDSの研究も進めていくとのことで、飲むタイプの商品の場合は、体の中で代謝されてしまうことを抑えて効率よく腸管から吸収させるところにSNP技術を用いる。
商品は「SUNA スカルプエッセンス」(180ml・8640円 税込以下同)、「SUNA シャンプー」(300ml・3240円)、「SUNA トリートメント」(200g・3240円)のラインナップ。タラタンニンはスカルプエッセンスとシャンプーに配合されている。
髪の黒密度に働く「SUNA スカルプエッセンス」は、1日2回、頭皮に直接当てて、白髪や薄毛などの気になる部分を中心に塗布する。スカルプエッセンスが浸透するまで数分時間をおいてから、指の腹で軽く頭皮をマッサージして頭皮全体になじませる。既存のヘアカラー剤と併用して使用できる。ヘアカラーと違い即効性はないが、モニター試験では3~4か月の継続使用で実感できる人が多かったという。
頭皮環境を整えてスカルプエッセンスをサポートするのがシャンプーとトリートメント。共にノンシリコン、ノンパラベンで、香料はラベンダーとローズマリーの精油を使っておりグリーン系の爽やかな香り。10月20日より自社ブランドサイトの通販を開始、全国の理美容室、小売店などで順次販売していく。
【AJの読み】1か月ごとに白髪を染めるストレスを解消できるか
自分の場合、20代後半から白髪が出始め、今では白髪のグレースケールでいうと90%なので髪を染めなければ実年齢より老けて見えてしまう。20日~1か月に一度の頻度で自分で染めているが、床や鏡に液が飛ばないように注意しながら白髪染はかなりのストレスで、後ろ側は染めムラもできてしまい定期的に美容院で染め直す必要もある。
白髪で悩む人にとって、植物成分で安全性の高いスーナ バイオショットはかなり期待値の高い商品。同社では今後も植物の力とSNP技術を合わせた商品をリリースしていくとのことで、来年には染毛剤の発売も予定している。染毛剤なら即効性を実感できるし、スカルプエッセンス、シャンプー、トリートメントと併用すると、髪や頭皮へのダメージを減らしより効果が期待できるという。同社のラインナップは今後も注目していきたい。
文/阿部 純子
■連載/阿部純子のトレンド探検隊