二日酔い対策を講じている医師のうち、市販薬やサプリメントを活用している医師は 12%、飲み方を工夫するが20%、料理を食べるようにするが 11%。「飲み方を工夫する」では 88人が「飲む量を調節する」と答えた。自由意見には「飲み過ぎないようにするだけ」「最初から飲む量を決めておく」「後半はノンアルコールにする」「午前0時以降は飲まない」等のコメント。
次いで多かった答えが「水、ソフトドリンク、ノンアルコールビールなどを途中で適宜飲む」というもので27人。飲酒途中の水分摂取を医師も実践しているのだ。その他は「ゆっくり飲む」が 17人、「飲み会の前に食べ物をあらかじめ摂取」14人、「ちゃんぽんを避ける」5人。
医師の支持する市販薬は、1位は『ウコンの力』などのウコンが入った飲料で49人。2位が『へパリーゼ』ブランドの市販薬と漢方薬の『五苓散料』で、ともに8人。このほかには『ハイチオール C』『ソルマック』『大正漢方胃腸薬』『H2 ブロッカー』などが数票ずつ。
ウコンの人気が圧倒的に高い一方、一般人があまり選びそうもない『五苓散料』が上位に入っているのが興味深い。なお、同じ漢方系市販薬では『黄連解毒湯』を4人が選んでいた。
「水分を摂取する」が 56%でダントツ。「市販薬やサプリ、ドリンク剤などを飲む」と「風呂に入る」が 8%ずつ。水分補給こそが「二日酔いの万能薬」であることが、今回の調査結果からもわかる。医師が二日酔いの時に飲むものは、回答数の多いものから順に「『ポカリスエット』、『経口補水液OS-1』などの飲料水」が 27人、『ウコンの力』などのウコン入り飲料が8人、『五苓散料』が7人、『黄連解毒湯』が2人だった。
これはNG!
■炭酸飲料で割るとアルコールの吸収速度が上がってしまう。低カロリー炭酸はもっとダメ!
炭酸には、栄養分の吸収を早める効果があるのだが、アルコール吸収も早めてしまう。アルコールの吸収速度を遅めてくれる糖分が入っていない低カロリーの炭酸飲料はよりNG。普通の炭酸飲料、もっといいのは、お水やお茶割りを飲むこと。
■風呂やサウナで有害物質を出そうとする
お風呂やサウナに入って汗として有害物質を出してしまおうと考える人もいるのだが、心臓の弱い人には勧められない上に、睡眠をとるほうがよほど血中アルコールの減少速度が速いというデータもある。お風呂やサウナに入ると血流が全身に拡散してしまい、肝臓に血液が集まらないため。
■迎え酒
迎え酒は、単にアルコールで不快感を麻痺させるだけであり、肉体への負担が大きいため行なうべきではない。