「ドライバーシートにもマッサージ機能を持たせるためには安全性を確保しなければなりませんから、開発中に日本の国土交通省の関係部署との協議を重ねました」
そのお墨付きをもらっての搭載と相成ったわけだ。各種の設定は前席も後席もタッチパネルから行う。画面を見て、もう一度驚かされてしまうのは、7つものモードが用意されている点だ。「フルボディリフレッシュ」「フルボディストレッチ」「フルボディシンプル」「アッパーボディ」「ロウアーボディ」「ショルダー」「ランバー」。
全身を行うのが3つ、上半身と下半身、肩、腰。中でも新しいのは、「フルボディストレッチ」だ。運転を任せて、さっそく試してみることにした。ちょっと昔の飛行機のビジネスクラスのようにシートをほとんどフラットにして、「フルボディストレッチ」をタッチした。
初めは、よくあるマッサージのように腰から背中に掛けてシートの背面が動いて、身体を揉んでくれる。それがしばらくすると、シート表皮の裏にある突起がこちらに突き上げる動きをしてくるのだ。これは新しい。今までは、上下左右に二次元方向にしか動かなかった突起が三次元の動きをする。たしかに、これだと筋肉が伸ばされるから、ストレッチ効果がある。これは気持ちがいい!