◆初めてバーミキュラ製品を購入する人は迷わず「ライスポット」を
バーミキュラといえば代表的な商品は無水調理のできる鍋「オーブンポットラウンド」だが、こちらの鍋でも炊飯ができるし、初めてバーミキュラを買う場合、鍋にしたらいいのか、ライスポットにしたらいいのか正直迷うところ。バーミキュラを製造、販売している愛知ドビーの代表取締役副社長の土方 智晴さんに訊ねたところ、「初めての方には断然、ライスポットの方がおすすめ」ときっぱり。
「オーブンポットラウンドは鍋なので火加減の調整が必要となるが、ライスポットは電気で調理する家電なので、火加減をお任せにできるというメリットがある。さらに炊飯だけではなく、30℃から95℃まで1度刻みの温度設定が可能なので、ローストビーフなど微妙な火加減が必要な低温調理も簡単に作ることができる」(土方副社長)
鍋の場合は火加減が重要で、弱火、中火、強火といっても寒い日や湿気の多い日、強い換気扇の下など状況によっても変わるし、火加減の感覚も人によって異なる場合もある。火加減で失敗してしまうと次に作る意欲がなくなってしまうこともあるが、ライスポットはお任せにできて火加減の心配がなく、失敗をしないというのが大きな魅力だ。自動で調理するので、鍋に付きっきりにならず放っておけるのも利点で、調理中は他の家事をしたり、入浴したりと時間を有効に使えるのも共働きの家庭にはうれしい。
土方さんが話していたように、鍋よりも調理の幅が広がっているのも大きな特長で、「低温調理」で作ったローストビーフがこちら。まず外面を焼き付けてから、ライスポットで、70℃で設定して1時間でできあがる。
また温度設定機能もあり発酵も得意。パン作りや、ヨーグルト、豆腐、最近流行になっている甘酒も手作りできる。甘酒は炊飯機能でもち米を炊いて、そのまま麹を入れて発酵させればOK。さらに炒め調理も鍋だと火加減調整が難しいが、ライスポットは中火の設定で予熱のスイッチを押して適温になると音がして、炒め調理が最適な温度を知らせてくれる。炒飯もおいしく仕上がるという。
夕食の支度は炊飯をしている間におかずも調理するというパターンが多いが、ライスポットでごはんを炊いていたら、おかずの調理はその後になってしまうので時間がかかってしまうのでは?と質問をぶつけてみたところ、ライスポットは保温機能がないので、まとめ炊きしてから冷凍保存して、毎日の料理にライスポットを使うのがおすすめだという。