■「涙があふれるタイミング」ベスト3
◎1位「両親への手紙・花束贈呈のとき」
このタイミングは、想像しただけでも涙がこぼれそうになる。5位の「親族代表の謝辞(スピーチ)で」とセットになれば、もう涙は止まらない!1位というのも納得できる。
◎2位「新郎新婦の晴れ姿を見て」
これも説明は不要。晴れやかなおふたりの姿は何よりも雄弁だ。とくに新郎新婦を幼少期から見てきたご親族には、感慨もひとしお。眺めているだけで涙があふれてくることだろう。
◎3位「挙式入場のとき」
式次第でいえば、挙式入場は前半のクライマックス。聖壇前で待つ新郎の元に向かって、エスコートの人と共にバージンロードをゆっくりと歩む新婦の姿は神々しいばかりだ。
■結婚式に参列して止まらなくなった涙の理由ランキング
◎1位「ご両親(親族)の感動が伝わってきて」
半数近くの人の得票率。結婚式のとき親御さんには、思わず感情移入してしまうもの。以前に「結婚式は誰のため?」というアンケート調査を行ったときに、「両親のため」という回答が圧倒的に多かったことからもわかるように、新郎新婦の親御さんはいわば結婚式の影の主役だ。
◎2位「いろいろな思い出がよみがえって」
4割以上の人が回答。新郎新婦とのおつきあいが長い方ほど、思い出の数は数えきれないほどあるはず。そのひとつひとつが走馬灯のように蘇って、思わずこみ上げてくるものがあるのだろう。
◎3位「ふたりの幸せが自分のことのように嬉しくて」
◎4位「新郎新婦が幸せに見えて」
3位と4位を合わせると、「幸せ」は、式に参列されているご自身までも巻き込んでいくものだということがわかる。結婚式ほど「幸せ」が伝染しやすい場所はない。
◎5位「ふたりが多くの人に愛されていると思って」から8位「友人に恵まれていると感じて」までの回答からは、自身だけでなく、注がれていた視線が周囲の人たちにまで広がっているように感じる。この日を喜び合える人がこれほど大勢いることに、胸を熱くされるのだ。
■うれし涙と悲しみの涙は同じ味!?結婚式は最高の「涙活」の場
人はどうして最高に幸せなときに、涙を流すのだろうか。悔し涙や怒りの涙は塩辛い味がして、うれし涙や悲しみの涙は、ほとんど味がしないといわれている。涙を味で分類するのも変な話だが、うれし涙と悲しみの涙は、どうやら同じ種類の涙のようだ。近ごろでは、うれし涙や悲しみの涙などの「情動の涙」がストレス解消につながるとして、積極的に泣くことを奨励する「涙活(るいかつ)」という言葉も登場している。泣くことは、実は精神衛生上、とても大切なことなのかもしれない。
結婚式で流される涙。泣けるタイミングもその理由も人それぞれだが、その涙はすべて、新郎新婦とご親族の幸せを祝福して流されるものに他ならない。涙をとっておくことはできないが、佳き日の感動は、いつまでも心の中にしまっておけるのだ。
【調査概要】
表題 :「結婚意識」に関する実態調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2015年3月14日〜24日
有効回答:1397サンプルンプル
文/編集部