◎〝手の届く本物〟を目指して現代解釈のクラシカルウオッチを具現
オリエントスター
『オリエントスター エレガントクラシックトノー』8万6400円
ローマ数字インデックスにメガネ針という、1920年代から30年代に多用された流麗な表情を持つ。自動巻き(手巻き付き)。SSケース(35×45mm)。シースルーバック。ワニ型押しのカーフレザーストラップ。3気圧防水。
●Good Looking(1)美しいケースフォルム
ふたつの面構成による光の反射を利用してトノーケースならではの〝ふくよかさ〟を表現している。その一方でベゼル幅は薄く、シャープな形状としている。
●Good Looking(2)シースルーバック
搭載する新型ムーブメントを裏側から見ることができる。自動巻きローターにブランドロゴを印し、地板には機械彫りによる美しい仕上げを施している。
●Good Looking(3)球面サファイアガラス
ドーム型風防を採用することでクラシカルなテイストがさらに加速。ガラス裏面に無反射コーティングを施し、文字盤の視認性もしっかりと確保している。
「現代的なテーラードスーツのように、伝統を正しく受け継ぎながら、時代に合ったクラシックを追求したのがこのモデルです」(田邉大輔さん)
トノーケースのふくよかなフォルムを、エッジを効かせたベゼルと合わせて、シャープな印象に演出。そうすることで単なる懐古主義とは異なるルックスを表現している。また両球面ドーム型のサファイアガラスには無反射コーティングを施し、文字盤の細やかなギョーシェもクッキリと見せている。そうしたディテールは、アンティーク品とは明らかに異なる箇所だ。
レザーストラップは剣先に向かって大きくテーパードさせているが、この細さもエレガントな雰囲気を演出するのにひと役買う。オリエント時計は海外向けにトノー型ウオッチを作り続けてきたため、ノウハウの蓄積があるのだ。
「このモデル用として新キャリバーを開発しました。スモールセコンドは5時位置にオフセット。ムーブメントの薄さにもこだわっています」(田邉さん)
オリエント時計 商品企画部
商品企画推進G課長 田邉大輔さん
2004年入社、国内営業職を経て、2011年から商品企画を担当。現在はメンズ、レディース双方を統括している。
文/編集部
※記事内のデータ等については取材時のものです。