■連載/一条真人の検証日記
今や、ほとんどの人がスマホを持っているが、さらに多くのものがネットワークにつながるようになっている。たとえば、最近では多くの家電がインターネットにつながるようになってきている。いわゆるIoT、Internet・of・Thingsと呼ばれるものが現実に近づいているわけだ。
そして、シャープの冷蔵庫の新製品のなかで、「SJ-GX55D」と「50D」は”AIoT”対応になっているのだ。このAIoTというのはシャープの造語で、AIとIoTを合わせてものだ。インターネットにつながり、人工知能を生かしたデバイスというわけだ。
かつて冷蔵庫といえば、単純に食べ物を冷やしていくものだったが、シャープはそれをAIoTで変えようとしている。
左のワインレッドのフレンチドアのものがAIoT機能を搭載した「SJ-GX55D」。
■驚きの電動アシストドア搭載
しかし、この機種のスゴイ所はAIoT機能を搭載しただけではない。SJ-GX55Dと50Dはメガフリーザーシリーズと呼ばれるラインアップ6機種のうちの2つ。ちなみに55Dと50Dの違いは容量の違いで、基本的な機能に差はない。55Dが551Lで50Dが502Lになる。
ドア形状には観音開きドアを持つ「フレンチドア」タイプと、左右、どちらにでもドアが開く「どっちもドア」の2つのタイプがある。そして、フレンチドアタイプには電動アシストのものと手動のものがある。これに対して、どっちもドアタイプには電動アシストタイプしかない。
この左右にドアが開く冷蔵庫にシャープは長年取り組んでおり、シャープ独自の技術だが、今年で実に30年目だという。そのせいか、実際に開け閉めしていても非常に使い勝手がいいものだと感じる。
左右にドアが開くと、どんないいことがあるか? というと、どちら側からでも使えるというシンプルな魅力につきる。たとえばキッチンの右端に冷蔵庫が置いてあると、左側からドアが開くと便利だが、右側では扱いにくい。つまり、冷蔵庫を置く場所の自由度が高いわけだ。
また、キッチンとダイニングの間に冷蔵庫が置いてある場合、キッチンからでもダイニングからでも冷蔵庫へアクセスしやすいことになる。
そして、現在の冷蔵庫はドア部分にも多くの収納を持つため、開けるのに力が必要になるという問題を、電動アシストがラクに開閉できるようしたというわけだ。